現代の怪物って何それ

なんか時事とか思ったことをすぐレスポンスしてみる脊髄反射

安倍氏、石破氏の舌戦に隠された印象操作。ただだまされるだけの我々に非あり。

 ニュース23自民党総裁、候補者討論には度肝を抜かれた。何故ならあまりにもひどい印象操作が仕組まれているように感じたからだ。未だにモリカケ問題などとはっきりと黒にも白にもできていない問題をいちいち取り上げ、結果として政策論に踏み込むこともない。

 

 ただマスコミが安倍叩きがしたいだけなのである。そして我々国民の方を向いていないのは政治家だけではない、マスコミもまたそうなのだ。

 

 安倍首相はそもそも消費増税には反対であったし、TPPも農産物の関税死守などを掲げ自民党を大勝に導きまた首相に返り咲いた。この時も彼の方便に騙される国民がいて辟易したわけではあるが、こうしてまた国民は印象操作によって右往左往させられているだけなのである。

 

 マスコミが持ち上げた民主党が政権をとってどうなったか。それを今思い出し、また同様に大阪維新の会などをかたや持ち上げていたマスコミはどうなったのであろうか。いずれにせよ無責任な印象操作を繰り返し社会的亀裂や混乱を招いただけで、これらになんの正の効果は望めなかった。

 

 日本にとって不幸なのは政権交代が少ないという事ではない。むしろ政権を担える責任能力と実務能力が伴った日本国のためになる政党が無い事なのである。つまり投票する場所がないのだ。だとすればせめて実務経験だけでも持ち合わせた自民党が政権を担う方がマシというものなのである。

 

 例えばSNSなどを見ていると、右翼がー。左翼がー。などと未だに見えない敵と戦っている輩がいるが、そんな時代錯誤の思想は最早意味を成していないのである。むしろウヨクと呼ばれる彼らもサヨクと呼ばれる彼らもいずれも日本という伝統を無視し、「改革せよ!」などと言って"破壊"を信条とする。結局のところ同属嫌悪に陥って罵り合っているだけなのだ。

 

 そんな中、時にお祭り的に擁護したかと思えば、お祭り的に反対する。こうした風潮こそ打倒すべきなのである。例え、今回の総裁選において石破氏が優勢に見えたとしても、彼もまた言うことが日和見的なのであって、実務において政権の安定性を欠く事は否めない。つまり一種のムーブメント。それに乗っかっても今擁護している彼らは何の責任も持たないのである。

 

 TPPについての批判、社会政策についての批判、経済政策についての批判、あらゆる場所で再考されるべき課題が幾重にも積み重なっているにもかかわらず、たかだか印象だけで国民感情が動いていく。やはり国民主権というのは誤りであると言われないがためにも政治や経済について少しは勉強したうえで発言しまたは権利を行使すべきであって、むしろそんな時間も余裕もないならば、いちいち政治なんかに関心を持たぬ方が良い。そのほうがかえっていい結果をもたらすのである。